vol.2 秋-秋の旬野菜:かぼちゃ-
かぼちゃの甘さを料理へ広げる
秋のドレッシング活用術
秋の深まりとともに甘味とホクホク感が増す「かぼちゃ」。供給が安定し原価的にも取り入れやすいかぼちゃは、外食店にとって季節感を演出しやすく、多彩なアレンジが可能な頼もしい食材です。
今回は代々木八幡「クリスチアノ」の佐藤幸二シェフに、風味の異なる2つのドレッシングを使い、かぼちゃの魅力を最大限に引き出すメニューをご提案いただきました。
かぼちゃの甘味を生かすドレッシング選び
一般的な国産のかぼちゃは、主に夏から初秋にかけて収穫されます。しばらく寝かせることで水分が抜け、熟成が進むにつれてでんぷんが糖に変わり、甘味が増してホクホクとした食感になっていきます。つまり、かぼちゃは「収穫の時期」と「おいしく食べる時期」が少しずれる野菜なのです。
かぼちゃの魅力はその甘さにあります。加熱すると水分が抜けて甘味に厚みが出ますが、そのまま強調しようとすると料理の方向性が限定されてしまいがちです。そこで、酸味、甘味、塩味、香ばしさ、肉や魚のうま味などを合わせることで、一気に料理の幅が広がります。
そんなかぼちゃの甘さを多彩なメニューへと広げてくれるのが、「キユーピー 焙煎ナッツドレッシング」と「キユーピー しょうがクリーミィドレッシング」の2つです。どちらもコクのあるクリーミィなベースでありながら、前者は「ナッツの香ばしさ」、後者は「しょうがの香味」という異なる魅力を持っています。
使用したドレッシング
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- キユーピー 焙煎ナッツドレッシング
- ピーナッツ、アーモンド、ピスタチオの3種類の焙煎ナッツを使用した風味豊かなドレッシング。
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- キユーピー
しょうがクリーミィドレッシング - しょうがの香味がきいた、素材にしっかりからむクリーミータイプのドレッシング。みそを配合したコクのある味わい。
- キユーピー
茹でてホクホク、焼いて香ばしくなど、調理法によって表情を変えるかぼちゃ。
ここからは具体的なメニューアイデアをご紹介します。
「焙煎ナッツドレッシング」で
香ばしさと重厚なコクを重ねる
3種類のナッツが持つ香ばしさとコクは、かぼちゃの自然な甘みと相性抜群です。奥深い味わいを生み出す2品をご紹介します。
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【ナッツが香る濃厚ディップ】
かぼちゃのフムス
まずは、アペタイザーやディップとして楽しめる「かぼちゃのフムス」です。
茹でたひよこ豆とかぼちゃを水・少量のオリーブオイルとともにミキサーにかけて滑らかにし、筒状に盛り付けます。中央に「焙煎ナッツドレッシング」とオリーブオイルを流し込み、素揚げしたかぼちゃとひよこ豆を散らしてチャパティを添えます。
ポイントは、最初から全体を混ぜ合わせないこと。フムス、ドレッシング、オイルを少しずつ崩しながら味わうことで、素材どうしがつながり、ドレッシングが深みと立体感のあるソースへと変化していきます。 -
【生食ならではの新食感】
バターナッツかぼちゃの
しりしりクリームサラダ
続いて、生のかぼちゃを千切りにし、トマト、イタリアンパセリ、アーモンドスライスとともに仕立てるクリーミーなサラダです。「生でかぼちゃを?」と驚かれるかもしれませんが、ここでは生食に適した「バターナッツかぼちゃ」を使用します。近年流通が増え、手に入りやすくなった注目食材です。
「焙煎ナッツドレッシング」に同量のヨーグルトとレモン汁を合わせた特製ソースが、生かぼちゃの歯切れよい食感とほのかな甘味を引き立てます。ヨーグルトを生クリームやマスカルポーネに変えることで、お店ならではのオリジナルソースへ容易にアレンジできるのも魅力です。
「しょうがクリーミィドレッシング」
でキレとすっきりした風味をプラス
しょうがの香味とみそのコク、程よい酸味が、かぼちゃの濃厚な甘みに心地よいキレを与えます。温菜からメインまで活用できる3品をご紹介します。
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【ホワイトソース不使用で軽やか】
かぼちゃと鶏のさっぱりグラタン
「グラタン=ホワイトソース」という固定観念を覆す一品です。大きめに切って軽く湯通ししたかぼちゃ、鶏むね肉、ピーマンに小麦粉をまぶし、「しょうがクリーミィドレッシング」と和えてオーブンで焼き上げます。
具材にまぶした小麦粉が加熱時の水分を受け止め、ドレッシングと一体化して程よいとろみのソースに変化します。しょうがの香味と適度な酸味があるため後味が重くならず、焼き上がったかぼちゃの濃厚な甘味をすっきりと引き締めます。 -
【エビマヨ感覚で楽しむ】
かぼちゃと白身魚のフリットマヨ
揚げものをクリーミー&甘酸っぱいソースで和える「エビマヨ」のアイデアを応用したメニューです。かぼちゃと白身魚のフリットを、長ねぎとイタリアンパセリを刻み入れた「しょうがクリーミィドレッシング」でサッと和えます。
マヨネーズ単体よりもしょうがの爽快感と酸味がきいているため、コクがありながらも重たさを感じさせません。大きめにカットしたかぼちゃのホクホク感と甘味が、淡白な白身魚と絶妙に調和します。
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【黒酢で引き締める中華風温菜】
かぼちゃと茹で豚の
しょうがドレッシング和え
ごろっと大きめのかぼちゃを、塩マリネした豚肉とともに茹で上げ、茹で汁とともに盛り付けて「しょうがクリーミィドレッシング」と煮詰めた黒酢を回しかけます。
かぼちゃの自然な甘味と豚肉のうま味に、ドレッシングのコクとしょうがの香りが絡み合い、奥深い味わいの中華風メニューに仕上がります。仕上げの黒酢が全体をキリッと引き締め、素材の風味をより一層際立たせます。
おわりに
かぼちゃという素朴な素材も、ドレッシングの組み合わせと調理法の工夫によって、前菜から温菜、メイン級のグラタンまで幅広く展開できます。
「香ばしさとコクを重ねるナッツ系」と「キレと酸味で後味をすっきりさせるしょうが系」。
2つの味のベクトルを使い分けることで、秋のメニューに新鮮な驚きと付加価値をもたらすことができます。今回の提案が、ぜひ秋の店舗メニュー開発ヒントになれば幸いです。
取材協力店:
ポルトガル料理&ワインバー「クリスチアノ」 東京都渋谷区富ヶ谷

自家製バカリャウをはじめ、魚介や肉、豆、米を使ったポルトガルの郷土料理を、多彩なポルトガルワインとともに提供。現地の料理を単に再現するのではなく、自家製で仕込む塩漬けや乾燥など、保存の知恵から生まれた料理を軸に、現地の日常食や家庭料理まで表現している。料理は前菜から煮込み、炭火焼き、米料理まで幅広く揃い、ポルトガルならではの味わいをシェアしながら楽しめる。
シェフ:佐藤幸二

1974年埼玉県生まれ。20歳の時、絵画や美術への興味からイタリアへ渡り、現地で生活費を稼ぐために料理人となり、その後イタリア、フランス、イギリス、タイなど各国で働きながら、多様な食文化を吸収する。帰国後は渋谷「Arossa」などのレストランを経て、2010年に「クリスチアノ」を開業。現在は「マル・デ・クリスチアノ」「ナタ・デ・クリスチアノ」「お惣菜と煎餅もんじゃ さとう」なども展開。特別な高級食材にこだわらず、普通に手に入る食材を巧みに使いこなし、付加価値の高い料理をつくり出している。
企画協力:オリーブプラン株式会社
2026/10/22時点





