正しい水分補給

正しい水分補給

わたしたちの身体にとって
栄養と同様に大切なのが「水分」。
ここでは、高齢期の水分不足の原因と
予防法を解説します。

正しい水分補給法で、
健康な毎日を目指しましょう。

体に必要な「水分」

わたしたちは、体に必要な水分を体液(血液、リンパ液、唾液、消化液、尿など)として蓄えています。体液には、身体の状態を維持する大切な役割があります。加齢に伴い体量が減る、蓄えられる水分量も減ってしまいますが、特に血液、尿、汗の量が減ることは、健康状態にも影響を与えます。
高齢者は水分不足に陥りがちなので、注意が必要です。

体液の3つの役割: 酸素・栄養素を体内に運ぶ / 老廃物を体外に排出する / 汗や尿によって体温を調節する
体にはどのくらいの水分が
蓄えられているの?

体重に対して、乳児は約70%、成人男子は約60%、高齢者は約50〜55%といわれています。
水分量を保つためには、1日に入る水分量と出る水分量のバランスをとることが大切です。
呼吸(呼)、便(便)、汗などから1日におよそ2,500mlの水分が失われます。それを補うためには、飲み物や食べ物から同じ量の水分を摂り入れなければなりません。
体格や食事内容によりますが、食べ物に含まれている水分を除き、飲み物から最低でも1日1,200ml程度の水分を摂ることが推奨されています。

水分摂取と排出のバランス: 食事1.0L + 体内で作られる水0.3L + のみ水1.2L = 合計2.5L

出典:環境省熱中症環境保健マニュアル
(2022)

※健康と料理社発行「素早く見つけて、
すぐ対策!脱水症状」より作画

水分は「こまめに摂る」

水分不足の予防は、日常生活の中でこまめに水分補給することが大切です。一度にたくさん飲んでも排泄されてしまい、蓄えられないからです。一般的に1日あたり1,200ml以上の水分を摂ることが望ましいとされています。
コップ1杯を200mlとすると6杯分以上になるため多く感じるかもしれませんが、図のような水を飲むタイミングを習慣づけると、続けやすいでしょう。
特に就寝前と起床時は、睡眠による長時間水分を摂らない状態が続くので、忘れずに摂るようにしましょう。

水分補給のタイミング: 起床時、朝食時、10時、昼食時、入浴前後、夕食時、就寝前、間食時

※健康と料理社発行「素早く見つけて、
すぐ対策!脱水症状」より作図

食事からも水分補給

1日の水分摂取量は、飲み物だけでなく、水分を多く含む食品に含まれる水分量も合計して考えましょう。
例えば、ごはん100gには60.0gの水分が含まれていますが、おかゆや雑炊、やわらかく煮込んだ野菜のスープ、煮物や冷し豚汁など、調理法を変えると1日の水分量ふやすことができます。
しっかり食事を摂ることは、栄養不足だけでなく脱水の予防にも大切です。

水分を多く含む食品
(100gあたりに含まれる
水分量:単位g)

水分を多く含む食品の100gあたり水分量一覧

出典:日本食品標準成分表2020年版
(八訂)

出ていく水分も意識して

推奨されている水分量を摂っているつもりでも、出ていく水分があることを忘れていると、いつの間にか水分不足になっていて、健康を損ねてしまうということもあり得ます。
コーヒーや緑茶などは利尿作用があるので、水分補給のためには麦茶や水がおススメです。
体を動かした時や汗が多く水分が失われますが、お酒を飲んだ時にはアルコールを分解するために水分が使われます。そのような時は、意識して多めに水分を摂りましょう。

出ていく水分: 汗をかくような作業や運動、アルコールの摂取時はアルコール分解に水分が使われます。意識して多めに水分を摂りましょう。

生活の中での水分不足予防
意識して、
無理なくこまめに
水分補給をすることで、
健やかな毎日を過ごしましょう。

食事・調理のポイント

現状を知ろう

知っておきたい基礎知識