レタスを「加熱」で余すことなく
使いこなす

野菜は未利用部にこそ価値あり。
丸ごと買ったレタスを、
サラダ以外の食べ方で
食べてみませんか?

レタスの意外な使い方

  • フレッシュサラダで食べることが多いレタス。
    かさが多いため、丸ごと買っても使い切れず余ってしまう…、なんてことはありませんか?
    また、きれいな外葉も使い方がわからず、捨ててしまっていませんか?
    そんな時はレタスをたくさん消費できる、外葉も使った加熱調理で、余すことなく使いこなしましょう。

  • 東京家政大学栄養学科教授
    峯木眞知子先生

  • 加熱調理で
    レタスをたくさん食べましょう

    ~学生と一緒にレシピを考案してくれた
    東京家政大学 峯木先生より~

    レタスは、やわらかい食感でフレッシュなサラダの王様となる野菜です。
    しかし、このふわふわとした外葉は、捨てられることが多く、レタスの全体重量の約17%を占めています。
    1日の野菜の目標摂取量は350gとされている中、これを利用しないことは大変な無駄です。日本では、生でレタスを食べることが多いですが、レタスは加熱時間もかからず、加熱すると約1/3にかさが減り、食べやすくなります。また、甘さもでてシャキシャキ感も残ります。色もほうれん草に近い鮮やかな緑色になりますので、食卓を彩ることもできます。
    外葉はキャベツより剥きやすくやわらかいので、肉などを包むロールレタスにも向いています。
    この機会に、新たなレシピに挑戦してみてはいかがでしょうか。

レタスの魅力ポイント

★ 加熱すると、かさが約1/3倍になる

レタスのような葉物野菜は加熱するとかさが減り、一度に多くの量を摂取できるようになります。
野菜が足りていないと感じた時は、お浸しなどの加熱野菜を一品加えると良いでしょう。
加熱してもシャキシャキとした食感が感じられ、普段と違ったレタスの美味しさを味わえます。

★ 加熱すると、鮮やかな緑になる

レタスの葉を色差計で測定すると、加熱によって緑色が鮮やかになることが分かりました。
レタスを加熱することで、緑色が鮮やかになり、緑の映える料理になります。
加熱しすぎると色も食感も悪くなりますので、短時間での加熱がおすすめです。

  • 色を表現するL*a*b*表色系において、a*がマイナスの方向になるほど緑みが強くなります。

★ 野菜の苦味は酸で抑えられる

レタス特有の苦味は好き嫌いが分かれる原因の一つです。
この苦味について、苦味の強い葉物野菜を用いて、味の感じ方についての評価試験を実施しました。
その結果、酸を添加したものと無添加で比べると、酸を添加したものの方が苦味を感じにくくなることがわかりました。
レタスの苦味が気になる方は、お酢やドレッシングなどと合わせて食べてみてはいかがでしょうか?

※ 出典:Yanagisawa, T. and Misaka, T. ACS Omega, 6, 4401-4407, 2021.

食育推進基本計画と
食品ロスの削減

第3次食育推進基本計画の目標には「食品ロス削減のために何らかの行動をしている国民を増やす」と掲げられており、食品ロス削減のためには、一人ひとりが主体的に取り組むことが不可欠です。

具体的には、令和2年までに「食品ロス問題を認知して、食品ロス削減のために行動している人」を80%以上にすることが目標とされています。

掲載しているレシピの様に普段使わない部分を使って調理するなど、家庭でできることを一つずつ始めてみませんか?

※ 食品ロス削減関係参考資料(令和2年6月23日版)消費者庁消費者教育推進課 食品ロス削減推進室

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