1.野菜が1日70g不足している!

厚生労働省が策定した、健康政策「健康日本21」の中で示されている野菜の摂取目標量は350gです。
その目標量に対して、20歳以上の野菜摂取量の平均は281.4g。野菜が1日約70g足りていません。

1日の野菜摂取量の状況

年代別 野菜摂取量(平成30年)

年代別 野菜摂取量(平成30年)

1日350gとれていますか?出典:厚生労働省 平成30年「国民健康・栄養調査」

不足している野菜量70gはどれくらい?

70gの野菜というと、トマト(小)では1/2個、玉ねぎ(大)は1/3個、キャベツ(大)は葉にして約1枚! 決して難しい量ではありません。

各野菜70gの目安量

各野菜70gの目安量

野菜をあと70gとるための
5つのポイント

野菜をあと70gとるためには、献立や調理方法にもポイントがあります。 「野菜が足りないな」と感じたときなどに、ぜひ試してみてください。

コラム

サラダから食べるとからだにいい!?

食事は、サラダから食べるとからだにいいと言われています。
葉物野菜を中心としたサラダを組み合わせるのがおすすめです。
健康的な食生活のために、毎日の食事にサラダをたくさん取り入れ、サラダから食べましょう。

2.野菜で適塩

私たちが考える「適塩」とは?

年齢、性別、活動量などにより適切な食塩摂取量は異なるため、私たちは「一人ひとりに適した食塩量により、おいしく食事をすること」を「適塩」と考えています。

実は、野菜に多く含まれる「カリウム」は、食塩の摂りすぎを調整するのに役立ちます。そのため、食塩の摂取を制限するだけでなく、カリウムを摂ることも重要と言われています。野菜をたくさん摂ることは適塩につながりますね!
*医師・栄養士より栄養指導を受けている方はその指示に従ってください。

カリウムを含むサラダ野菜

適塩でおいしい味づくりのポイントは3つ!

1.香り 香辛料や香味野菜、果物の香りを活用する/2食感 食材選び、切り方を工夫し食感も楽しんで!/3コク 卵や油脂、乳製品などのコクを生かす

おいしい味づくりのポイントは新鮮な素材を使うこと。
旬の素材を生かし、素材そのものの味に、香り、食感、コクを意識し食材を組み合わせ、バランスを整えれば、満足感のある味わいでおいしく召しあがれます。
マヨネーズ、ドレッシングは、素材の味を引き立たせ、味をまとめ、バランスを整える役割をしてくれます。
また、味がなじみ、感じやすくなるため、調味料は「あえる」がおすすめです!

マヨネーズは適塩生活をサポート!

15g(大さじ約1杯分)あたりの食塩相当量

食塩相当量グラフ
出典:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
* キユーピー商品情報参照

気になる!キユーピーマヨネーズの塩分

マヨネーズを炒め物に使ってコクUP!

マヨネーズで炒めればコクがアップ。コクを感じられることで、味を調える際の食塩量を減らしやすくなります。

どっちの料理がコクが豊か?!
出典:吉岡、日本調理科学会、平成28年度大会

素材をおいしく味わうレシピ

基本の五味をべースに、香り、食感、コクを上手に活用しバランスを整えた 素材をおいしく味わうレシピ は、食塩摂取を抑えることができます。

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3.野菜はよく噛む食材

よく噛むことは、健康な体や食べる力を維持するための大切な習慣。忙しい現代人は、やわらかい食品を食べる機会が多くなり、噛むことの意識が低下しやすいと言われています。
噛む回数を増やす食材の1つが「野菜」です。野菜は噛み応えがあり、自然に咀嚼回数が増えます。さらに、切り方や調理方法によっても噛み応えは異なります。

噛む回数を増やすポイントは加熱時間切り方水分の3つです。

噛む回数を増やすポイント

野菜は加熱時間が長くなるとやわらかくなります。歯応えを残すには生で食べるか、加熱時間を短くするなどの工夫をするとよいでしょう。

切り方を工夫すると噛む回数が増えます。野菜なら乱切りやざく切り、せん切りにするなどの工夫をしてみましょう。

炒めたり、揚げたりすると食材の水分が少なくなり、自然と噛む回数が増えます。
※噛む力が弱くなってきた方は、ご自身にあったかたさに調節して、無理せず野菜をとることをおすすめします。

調理法や切り方の工夫で噛む回数はどれくらい変わる?

普段食べている野菜を生野菜で食べてみたり、切り方を変えてみるだけでも噛む回数はアップします。

  • 調理方法で噛む回数が変わります!

    調理方法で噛む回数が変わります!
  • 切り方で噛む回数が変わります!

    切り方で噛む回数が変わります!

出典:咀嚼回数ランク表

コラム

せん切りはなぜ噛む回数が多い?

噛む回数を増やすために、せん切りのように細長くカットするのもおすすめです。せん切りや細切りのように口の中でばらけやすいものは、飲み込める状態にするために、口の中でよく噛んでまとめていく必要があります。そのために噛む回数がアップする傾向があります。

〜和洋女子大学教授 柳沢幸江先生〜

どんな調理法や切り方だと噛む回数が
多くなるのか「咀嚼回数ランク表」で
チェックしてみましょう! 咀嚼回数ランク表

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