「#IgariMakeup」が今世界で大ブームに
2017年に雑誌の企画で共演して以来、7年ぶりの再会だというお二人。当時、お花の仕事で独立したばかりだった前田さんは、イガリさんのメイクに背中を押してもらったと言います。メイクで多くの人の人生を変えてきたイガリさんは、現在ヘア&メイクアップアーティスト歴20年超。今年の6月には、そんな人生を振り返る「イガリシノブ展」が開催されました。
前田: (イガリシノブ展の)グループメイクのレッスン、大人気だったと聞いています。
イガリ: 全部(の枠が)埋まって、メイクレッスンに参加してくれた人数が全部で310人かな。グループメイクのレッスンをやったり、インスタライブをやったり、様々なイベントをさせてもらいました。
前田: 普段イガリさんの活動を見ているファンの方にとっても、直接会える機会っていうのはすごくうれしかったでしょうね。
イガリ: 確かに。初めましての方がいっぱいで、今まで会う機会ってそんなになかったかなと思うぐらい。地方の方も結構来てくれたので、約2週間やってよかったなと思います。
前田: いろんなところからいろんな年代の人が来ていたと思うんですけど、印象に残っている方はいますか?
イガリ: 青森の高校生とか。あと福岡から来てくれた、上から下まで全部同じ格好をしている友達同士とか。ただ、私がこのイガリシノブ展を開催して一番来てほしかったお客さんって、親子なんですよ。小さい子どもだけでなく、20〜30代の(お子さんがいる)親子が来て楽しんでもらえたらな、メイクのことで親子の共通点が生まれたらいいなと思いながらやりました。(実際に)どのメイクレッスンも大体親子がいましたね。
前田: お子さんにとってもすごく思い出になるような展示になったんですね。そんなイガリさんですが、独特の理論からキャッチーなメイクをこれまでもたくさん生み出してきました。例えば「イガリ流骨格理論」でその人の骨格を活かしたり、ヘルシーな色気を演出したり。中でも「おしゃれ」と「フェロモン」を掛け合わせて誕生した「おフェロメイク」は本当に大ブームになりましたよね。おフェロメイクの代名詞である血色感のあるほっぺ(おフェロチーク)だったり、ぷるんとしてジューシーなリップだったり、若い女の子が本当に恋しているような顔になったメイクでした。
イガリ: このおフェロメイク、今「#IgariMakeup」で、世界で流行っているのを知っていますか?
前田: 知らなかったです!日本だけじゃなくて?
イガリ: そうなんですよ。それもあって今回イガリシノブ展を開催したんですけども。日本ではまだ(2015年頃のおフェロメイクブーム以来の)チークは流行らないかなって思っていたんですけど、世界で勝手にこの“おフェロチーク”が(流行っていて)。世界の人たちは“おフェロチーク”とはちょっと言えないじゃないですか。それが勝手に「#IgariMakeup」で今、世界ですごいバズっていて、それを知ったのが2〜3年くらい前で「え!?」ってなって。それもあって、日本の“かわいい”を薦めたくて今回やらせてもらったわけです。
前田: なるほど。日本の“かわいい”の代表にもなっているんですね。
イガリ: はい。アメリカや(韓国)ソウルの人とかも来てくれたんです!「『#IgariMakeup』知ってる?」とか、「Igariってあなたの名前だったのね」みたいに言ってくれたりして。すごいですよね!
前田: チークも結構奥が深いですよね。それが世界の人に受け入れられているっていうのは、すごくうれしいことですね。
知らなかったです!日本の“かわいい”の代表にもなっているんですね
「おフェロメイク」が一世を風靡してから約10年。今度は海外で「#IgariMakeup」としておフェロメイクが流行り、逆輸入的にチークブームを再燃させつつあるイガリさん。話題はそんなイガリさんの影響力と、それによって人生を変えられた人たちの話に。
前田: イガリさんは、メイクって何のためにあると考えてらっしゃいますか?
イガリ: 衣食住と一緒で、おいしいものを食べたら幸せになるし、おいしいものを食べたら友達と会話が増えるし、あと「おいしいもの食べに行こうよ」みたいな会話もあるじゃないですか。親子の会話や心の弾みも含めて、メイクもそこ(衣食住と同じカテゴリー)にある感じがしていて。義務になっちゃうのがもったいないから、会話や楽しみの材料の一つになってほしいなと思います。
前田: イガリさんのメイクを知って人生が変わったという方もたくさんいると思うんですよね。
イガリ: 今回(の展示に)すごくいっぱい来ましたね、そういう人。「何の仕事をしようか迷っていたんだけど、イガリさんを知ってヘアメイクを目指して、今ヘアメイクなんです」って人が結構な数来ました。「すごい(人の)人生変えてるじゃん!」って言っていたんですけど(笑)。
前田: すごい人生変えてますね!私自身もイガリさんにメイクしてもらったことがすごく自信になって、私も人生を変えられた一人だなって思います。特にメイクでいうと、前職ではアナウンサーをしていたので、人から見て“アナウンサーらしいメイク”っていうのをどこか意識していた気がするんですね。(アナウンサーを)辞めて花の仕事に就いて、ちょうどスタートした頃に(イガリさんに)お会いしたんですけど、まだメイクはアップデートできてなくて、今までのやり方をなんとなくやっている感じだったんです。でもその時に、眉をすごくしっかり描いてくださって、ヘアもギュッとお団子にしてくれて、今まで見たことのない自分が鏡の前にいて。イガリさんがその時にリップペンシルをくれて、「これからは花でやっていくんだから頑張ってね」って言ってくださったんですよ。それにすごい背中を押されて、それ以降自分のメイクも変わっていって、今は自分らしくいられるっていうのがメイクにとって大事なことだなと思っています。そのきっかけをくれたのがイガリさんです!
イガリ: 「そんなことできたんだ私」って今思ったけど(笑)。でも、人ってそれぞれなかなか捨てられないポジションもあるじゃないですか。そこから(前田さんが)自分の夢にもう1回挑戦するのって、本当に一言「すごいな」って。だから「(これからは)違うところで頑張ってほしいな」と思いましたけどね。
前田: ありがとうございます。ちょうどお会いした頃が駆け出しで、ほとんど何も持ってない状態だったけど、その後お店を作ったり、いろんなお仕事をする背中を押してくれたイガリさんには本当に感謝しています。
メイクって何のためにあると思いますか?
衣食住と一緒。会話や楽しみの材料の一つになってほしいです
にんじんと新しょうがのまろやか春巻き
ゲストのためにGREEN KEWPIEを使った料理を食べていただく「みんなにうれしいGREEN KEWPIEレシピ」のコーナー。野菜が大好きというイガリさんは、中でも根菜類が特にお好きだそう。そんなイガリさんに、1品目はにんじんと新しょうがを使った春巻きをご用意しました。野菜と一緒に巻いた「HOBOTAMA スクランブルエッグ風」でまろやかな味わいに。果たしてイガリさんの反応は?
前田: 今は夏ですが、夏って冷房や冷たい飲み物で意外と体が冷えてしまう時期でもあると思うんですね。なので今回は、根菜類を使った温かい野菜春巻きをご用意しました。
イガリ: うれしい!特に根菜大好き。
前田: 題して、『にんじんと新しょうがのまろやか春巻き』です。千切りにしたにんじんと新しょうがの色合いもきれいな一品となります。春巻きのあんにはGREEN KEWPIEの「HOBOTAMA スクランブルエッグ風」も入っていて、根菜類とマイルドにマッチしています。こちらは「植物生まれのマヨネーズタイプ」をたっぷりつけていただきましょう。
イガリ: いただきます。めっちゃおいしそう。
前田: (噛むと)パリパリした音がしますね。すっごい音が(聞こえる)。
イガリ: 新しょうがの香りがしておいしい!HOBOTAMAが入っているんですか?
前田: そうなんです。具に「HOBOTAMA スクランブルエッグ風」が入っていて、にんじんや新しょうがとマッチしてマイルドになっているんですよね。私もいただきます。おいしいですね!
イガリ: なんかさ、味がムニュムニュムニュ〜って詰まってない?バサバサーって(味が)なくなるんじゃなくて、味がムニュムニュって(複雑に)詰まってるよね(笑)。
前田: そうですね、詰まってますね。にんじんがすごく甘くなっていて、そこにこのマヨネーズタイプのさっぱりした酸味も加わって、すごくおいしいです。この新しょうがも夏らしい味わいになりますね。
イガリ: 香りも強すぎなくておいしい!にんじんも蒸されてるんでしょ?
前田: (具材は)生のまま入れて、春巻きを作っていく過程で加熱されて、このしっとりした感じのにんじんになるんですね。
イガリ: ふーん、そんなアイデアなかった。そっか、HOBOTAMAを入れればいいのか!
にんじんの甘さにマヨネーズタイプのさっぱりした酸味が加わってすごくおいしい!
味がムニュムニュムニュ〜って複雑に詰まってるよね
2児の母として、日々手料理を作られているイガリさん。そんなイガリさんの作る料理には、ヘア&メイクアップアーティストらしいこだわりもあるようです。
前田: イガリさんはよくお野菜を摂るとのことですが、温野菜も多いんですか?
イガリ: 温野菜も多いです。蒸し器に(食材を)入れて蒸せばいいだけだから。(蒸し器の下の)お湯で何か作って、上で違うものを蒸したら2品できるから、それでいいかなと思って。でも根菜が結構好きなので、根菜(を摂れるの)はすごいうれしいです。
前田: やっぱり体を温めることは大切にしているんですか?
イガリ: 体が冷えてる人にメイクすると、結構メイクが落ちやすいんです。
前田: え、そうなんですか?
イガリ: (前田さんにメイクする時)私、お尻にマット敷いてなかったですか?
前田: あ、温かいの敷いてくれていました。
イガリ: やっぱり体がちゃんと温かくないと顔にちょっと小じわが増えたりとか。寒いところにいると小じわが増えるじゃないですか。そんな感じでメイクでも気をつけていることだから、食べ物でも気をつけるようにしていますね。体をしっかり温めるのが好きです。
前田: なるほど。やっぱり中から温まっている方がメイクのノリもいいんですかね?
イガリ: そうそう。(顔の)色味も違うかなって感じがする。寒いところにいると(肌が)青っぽくなっちゃうじゃないですか。あれがなくて、ふわーって優しい肌になるので、温めるってことはすごく大切にしています。
前田: そうなんですね。イガリさんにはGREEN KEWPIEの商品を事前にお送りしていましたが、何を食べられましたか?
イガリ: ボロネーゼが好きなので「植物生まれのボロネーゼ」と、「植物生まれのマヨネーズタイプ」、あとごまドレッシングは昨日も食べたんだけど。
前田: 「植物生まれのごまドレッシング」ですね。これも野菜にかけるだけでいいので簡単ですよね。
イガリ: ごまドレッシングが(かけたら)フワーって流れちゃうんじゃなくて、ソースかのようにぺトッと(野菜に)ついてくれるから、すごい「摂った!」って感じがする。野菜とミックスした時に、これ(にんじんと新しょうがのまろやか春巻き)と一緒でムニャムニャ〜って感じ(笑)。
前田: イガリさんらしい表現ですね(笑)。
体が冷えてる人にメイクするとメイクが落ちやすいんです。食べ物でも体を温めるように気をつけています
朝の気分がよくなるような食事の摂り方が大好き
「中からも外からも体を温める」ことを心がけているというイガリさん。ヘア&メイクアップアーティストとして、他にも美容のため食事で気をつけていることはあるのか、さらに深掘りしていきます。
前田: 普段、ご自身の美容のために食事で気をつけていることがあればぜひ教えてください。
イガリ: 朝はしっかり食べる。お昼は好きなものを食べる。夜は少なめにする。
前田: そういうマイルールがあるんですね。お昼に好きなものを食べるっていいですね。
イガリ: いいですよね。お昼は気にせずに好きなものを食べたい。午前と午後をつないでくれるところだから食事に縛られたくないじゃないですか。だからそこは好きなものを食べます。でも夜は、寝ている時に胃の中がタプタプだと「寝つき悪かったな」と思う時が結構あったので、20代くらいから夜は少なめにしています。その分朝ごはんを食べられるので、すごいいいなって思います。
前田: ご自身の体調に合った食べ方を実践されているんですね。
イガリ: あと10〜15年前にヴィーガン料理や米粉のお菓子が出だして、すごいおいしいな、これはどうやってできているんだろうと思ってヴィーガン料理を学びに行ったことがあります。そこで色々教えてもらって、この食材に対応するのはこれ(他の食材)があるんだ、しょうゆって一つひとつ違うんだってことを学びました。お肉も食べますけど、お肉を使わなくてもこんなにおいしくなるんだって(驚きました)。
朝はしっかり、お昼は好きなものを、夜は少なめに食べています
朝しっかり食べて元気をチャージして1日をスタートするのがいいんですね
心が弾んで自分の状態をよくしてくれる食事がうれしい
前田: イガリさんは楽しみながら美容や健康を意識されているなと思って、すごく参考になりました。最後に、イガリさんにとって美容と健康をかなえるうれしい食事ってどんなものですか?
イガリ: 朝イチの状態がいいと、その日のメイクがバッチリ決まるじゃないですか。バッチリ決まると元気よく出ていけて、仕事も元気よくできるから、その状態をキープしたいなって。なので、夜(ごはん)を軽くしたりとか、酵素ジュース(を摂る)だったりとか、自分の肌に出てきてくれる、朝の気分がよくなるようなうれしいを叶えてくれる食事の摂り方が私は大好きですね。
前田: そうですよね。朝、肌の状態がいいとそれだけで1日がうれしくなりますよね。
イガリ: 自分で鏡を見て「え、今日どうしたの?よくない?」みたいな、そういうことでよくって。そうすると、洋服をちょっと(いつもと)違うの着ちゃおうかなみたいな。状態が悪いと、昨日の服でいいやとかって思っちゃうんですけど。ちょっと心が弾んで、やりたいことが増えてくる状態を作ってくれる食事がすごくいいなと思います。そうすると朝ごはんも子どもたちにちょっといいもの作ってあげようかなとか、おみそ汁のワンポイントにもう1個(具材を)入れてあげようかなってなるので、そういう自分の状態をよくしてくれる食事がうれしいなと思います。
前田: 自分のうれしいことが周りの人のうれしいにもどんどんつながっていって、すごくいい連鎖が起きる感じですね。
イガリ: そうなるといいよね。
朝自分の状態がいいと、それだけで1日がうれしくなりますよね
鏡を見て「え、今日どうしたの?よくない?」みたいなことでいいんだよね
今「#IgariMakeup」が世界で流行っているのを知っていますか?